つむぎカフェ 坂井理沙(さかい りさ)

オオサカジンスタッフ

2021年09月15日 09:30



小さいころの夢は子どもと関わる職業に就くことでした。

社会人になって初めてした仕事は看護師でした。
看護師になろうと思ったきっかけは、大好きだった祖父が亡くなるとき一人で亡くなってしまったこと。
孤独に亡くなる方が一人でも少なくなるようにしたいという思いで看護師になりました。

看護師の仕事をしていくなかで、やりがいと責任感を持って働けていたのですが、改めて、子供のころから憧れてきた子供とかかわる仕事を目指したいと考えるきっかけがあり、病院勤務と並行し保育の勉強をはじめました。
保育の勉強をすすめていく中で、心理ケアについて学ぶ必要があると感じ、心理カウンセラーの資格もとりました。
ボランティア活動で母親教室の運営にも関わらせていただいています。

また、看護士として働いていると、専門的な仕事であるからこそ困っている人に寄り添えず悔しい思いをする場面なども経験し、より人の近くに寄り添える環境に身を置きたいと考え、飲食店での調理や接客、託児所での勤務やベビーシッター、訪問病児ケアなどの仕事を経験してきました。

現在は、フリーランスでベビーシッターをしながら、産前産後の食事サポート、母親教室などのサポートを行っています。



子育てをするお母さんたちは様々な悩みを抱えています。

この悩みを解決するには、周囲の方々の理解や協力が必要なことが多いのですが、いろいろな理由から、それがむずかしいことがあります。
中には、周りの方に悩みを打ち明けることすらできない方もいらっしゃいます。そんなお母さんたちの居場所を作りたいと考えています。

私はこれまで看護師をしてきました。小児科・産婦人科で働く経験の中でたくさんのお母さんと出会ってきました。
それぞれのお母さんに、それぞれの環境があり、その数だけいろいろな悩みがあるということを現場で目の当たりにしてきました。
しかし、病院という仕組みの中でその悩みに寄り添うことは難しいということも実感してきました。

早産で未熟に生まれてきたお子様は保育器で過ごします。
看護師として、お子様のことを少しでもお母さんに知ってもらいたいので、その日お子様ができたことを「今日ははじめてあくびができましたよ」とか「はじめて外にでられましたよ」とかご報告をします。

お母さんは「ありがとう」って言ってくださるんですが、どこか悲しそうな顔で。

のちに聞いたところ、「どうして我が子の『はじめて』を一緒に迎えられないの…?」と、やりきれない気持ちだった、ということでした。

もちろん、お子様のために必要なことで、仕方ないことですが、こういうときのお母さんの心のケアは看護師の立場ではできないなぁ…。と、無力さを感じてしまいました。

きっとこういうときに必要なのは、病院で教えてもらう専門的な言葉ではなく、友達の家で交わされる「大丈夫だよ」「悲しいね」「私もそうだったよ」というような、励ましの言葉や、共感なのだと思います。



そこで、私は「子育てをするお母さんたちが悩みを共有できる場所」としてカフェをオープンしたいです。

子供を授かることはもちろんとても幸せなことですが、環境が大きく変わることでお母さんへの負荷はとても大きいものです。
周りの人の支えがとても大切なのですが、それを受けられない環境にあるお母さんもたくさんいます。

つむぎカフェは、「辛いことがあった」「悲しいことがあった」逆に「うれしいことがあった」「楽しいことがあった」小さなことでも構いません。
抱えてしんどくなってしまう前に「つむぎカフェに行こう」と思ってもらえるような場所にしたいと思っています。

子育て中のお母さんの心の支えになる場所であり、看護の現場で私が学んできた経験もカフェに来てくれる皆さんに役立てていただけると思います。

大阪でチャレンジすべく、クラウドファンディング中。
よろしくお願いいたします!!
https://camp-fire.jp/projects/view/416659



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