あなたには何人の「耳の聞こえない」お友達がいますか?
「きこえる人ときこえない人の間にある心のバリアを壊すこと」を活動理念として、手話コントや手話歌などの手話エンターテイメントを発信している
手話エンターテイメント発信団oioi(オイオイ)さんが、クラウドファンディングで2か月足らずで253万円を調達し、
『耳のきこえない人、オモロいやんけ!』と思わず言っちゃう本を出版されました!!
▼クラウドファンディング達成記念ムービーはこちら▼
今回の創る本のジャンルは 「ノンフィクション」 「社会問題」 「生活・暮らし」…そして、
「お笑い」。ちゃんとマジメな話もあれば、オモロい話もある!そんな風にメリハリを意識した構成でいろんな方に楽しんでいただける本になっております。
こんなデータがあります。平成25年版の障がい者白書によりますと、18歳以上の聴覚・言語障がい者は34万3000人。18歳未満の聴覚・言語障がい児は1万7300人。合わせて約36万人。すなわち、日本人の1000人に3人がそうだと言うのです。この聴覚・言語障がい者児の数は決して少なくはありません。しかし、どうですか?あなたにはそれだけの数の「耳の聞こえない」お友達はいますか?多分あなたが聴覚に障がいがあると言うのであれば、それだけの、あるいはそれ以上の「耳の聞こえない」お友達はいるでしょう。一方、あなたが聴覚には何ら問題はないと考える健聴者であるなら、その数は格段に少ないはずです。いや、全く出会ったこともない、と言う人もおられるかもしれません。しかし、それは何もあなたの交友関係が狭いからではありません。多分、あなたは出会っていた。それに気づかなかっただけ。いえいえ、決してあなたが鈍感だったと言っているわけでも、ディスっているわけでもありません。聴覚障がい者は、時に、その聴覚障がいを隠そうとするからです。(本作より一部抜粋)
みなさんはきこえない人についてどんなイメージをもっていますか?
耳がきこえない人と話すためには手話が必要?耳がきこえない人は喋ることができない?耳がきこえない人は音楽が好きじゃない?耳がきこえない人は電話することができない?と、いろんなイメージを持っておられるでしょうし、そもそもまったく関心がないという方もいることでしょう。
ちなみに正解は全て×です。耳がきこえない人は全員手話ができるわけではないし、普通に喋ることができる人もいるし、普通に音楽好きな人もいて、普通に電話もできる人もいたりして、
決して一概に言えるものではなく、みんな人それぞれなのです。
oioiにはきこえるメンバーもいれば、きこえないメンバーもいます。長年活動を共にしているメンバー同士でも、いまだに「え!そうなん?!」と驚くような話がよくあります。今回の本は、主に私たちoioiのきこえないメンバーの体験談がベースであり、必ずしもすべての聴覚障がい者が同じように当てはまるものではありません。しかし、それでも私たちの中だけでも共通する部分はあるし、それぞれ異なる部分もあるのだという
ガチでリアルな話を取り上げていきます。
たくさんの人に読んでほしい!!
オオサカジン編集部にも、こちらの書籍が届きました。
oioiさん、ありがとうございます!!私のまわりには、聞こえない友人が2人いました。ひとりは、補聴器を付ければある程度は聞こえるようになるAちゃん。もう一人は、補聴器を通しても大きな声でなければ聞こえづらいと言っていたBちゃん。どちらも、学生時代の同級生です。
入学前のオリエンテーションで「この学部には、聴覚にハンデを持っている学生がいます」とみんなの前で紹介されていたことをふと思い出しました。補聴器をつけている方に立って話したり、なるべく後ろから声を掛けないようにしたり…。
口の動きで言葉を読み取っているということを教えてくれたので、ゆっくりはきはきと話すようにしていました。
そういった内容がこの書籍にたくさん掲載されています。特に印象的なのは、
ランマさんの日記「第4章:誰にとっても分かりやすいっていいこと!”リョージくんの妻・ランマさんの場合”」です。夫婦の関係性や、聞こえるひと・聞こえないひとの信頼関係がリアルに赤裸々に書かれていてすごく共感を覚えました。私自身も話すスピードが早い方なので、友人たちに伝わるように意識することは
みんなにとって分かりやすくなることとして学びにも繋がりました。
oioiさんのパフォーマンスには”笑い”の要素が強いイメージでしたが…予想していたよりも
「耳の聞こえない人、オモロイやん!」と思いました(笑)思わず、本を読みながら笑い声をあげてしまったほどです。ぜひ、たくさんの人にこの本が届けばいいなと思います!!
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手話エンターテイメント発信団oioi(オイオイ)